今年に入ってから読んだものの感想を、ちょっとだけ・・・。
・秘花 上下・・・連城三紀彦
・LAST(ラスト)・・・石田衣良
現在進行形は、乃南アサさんの『あなた』です。
・・やっと文庫になったので・・・。
『秘花』連城三紀彦
もともと私は連城さんの小説が好きで、結構数は読んでいます。
人が死なないミステリーって言うのかな?
ミステリーと言うより謎解き?
この『秘花』は、主人公(途中から母親の方が主人公?)の母親の生前の生きてきた足跡を一人娘や自分の事に絡めながら描いていく作品なのですが、その母親の生前やっていた仕事というのが・・・。
今では考えられないけれど、その昔家族のために売られていった少女達の日常が、まるで作者がその時代、その場所にいたかのように鮮明に描かれている事に、私はドキッとします。
こんな時代があったんだ・・・。
かなり集中して読んでしまいました。
『LAST(ラスト)』石田衣良
初めて読んだ石田さんの作品。
最近は同じ作者ばかりを追っていて、新作待ちの状態が続いているので、新しい作者を開拓しようと思って本屋さんの平積みの中から選んだ一冊。
短編集なのだけれど、これがまた衝撃的な内容ばかり。
クレジットやローンなどで、払いきれないほどの借金を作った人ばかりが最後にとった行動は・・・。
世の中の暗い部分ばかりを書いたというか。
こんなことってあるのかな?と思いながら、もしかしたら本当にこんな人がいるのかも・・・と思ったり。
帯に「もう、あとがない!でも明けない夜はない。」って書いてあるとおり、この小説の中では最終的にどうなったかまでは書かれていませんが、とりあえず「明けない夜はない。」って感じ。
もう少し、違ったものも読んで見ないと石田衣良さんについてはよくわかりませんね・・。
最近帰りの電車の中では、爆睡してしまうことが多いので(そのために必ず座れる電車に乗る?)なかなか小説も読み進めていくことが出来ないのですが、それでも何となく読んでいます。
気分転換の流し読みっていう感じかな?
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面白そうですね。メモメモ
『LAST(ラスト)』石田衣良
4TEENを読んだことがあります。
イマイチだったかな?
相変わらずアサちゃん好きですねぇ。
寝不足にならない程度にね。