重松清さん作
きみの友だちを一人一人紹介していくこの物語を読んでいくと、子供の世界では、きっとリアルタイムでこんな事が起きているようで、とても作り物の小説とは思えない現実感があります。
こんな子いるよね・・と思いながら読む短編は、一つ一つ納得するような形で終わらせているので、若い世代にも読んでもらいたいような、そんな気持ちにさえなります。
というよりも、若い人こそ読んでみると、友人関係で悩んでいる人は、少しは解決に導かれるかも。
「きみ」と呼びかけるとてもやさしい語り口調なので、読んでいるだけで癒されてくるのです。
人と関わる事がどんどん難しくなって、上辺だけの付き合いをしてしまいがちだけれど、本当の意味での友だちって??と考えさせられました。
それにしても、どうして作者はこんなにも子供の世界をまるで見てきたかのようにわかるのだろう??
不思議・・・。
由香ちゃんの部分では、久しぶりに泣いちゃいましたね。
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